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ikpのメンテナンス。

ikpテーブル

ikpテーブル

ikpのメンテナンスについて問い合せが多くなっているので
ここに残しておきます。

基本は「何もしない」で良いのですが

テーブルなど水拭きを繰り返す場所は、オイル感が抜けて、古材の枯れた感じが増してきます。

それはそれで本来の素材感が戻るので私はとても好きですが
オイルがビンテージ感を増す効果プラス防汚の作用もあるので
気になったらサッと一拭きオイルを塗る程度で十分にメンテナンス完了です。

使うオイルは、合成されていない100%天然の素材から清清したものであれば
何でも良いと思います。

アマニ油、ナタネ油、椿油、桐油、クルミ油、蜜蝋ワックスも良いですね。その他色々。

イカピーで使っているオリーブオイルは料理でも使える=食べても安心なものを
使っているので、それをメンテナンスに使ってもokです。

(オリーブオイルは不乾性油という部類になるので、梅雨時など空気中の水分量が多い時期は
若干しっとり感が増します。気になる方は、乾性油とよばれるアマニ、クルミ、ひまわり油などを
メンテナンス用として使ってください。)

その際も、240〜320番くらいのサンドペーパーで表面の汚れを少しさらっと掃除する
位の力でヤスリ掛けしてからの方が、新しいオイルの乗りも良くなると思います。

節やキズで手触りの気になる部分があれば、こちらは150〜240番くらいのサンドペーパーで
気になる角を少し削って、その後にオイルをさっと塗ればok。

小さい面積ならオイルをティッシュペーパーに染み込ませて塗るでも良いし
テーブル全体の面積なら、いらなくなった布にオイルを染み込ませて塗り込む感じで。

ただし、オイルを染み込ませた後の布をそのまま放置すると、まれに自然発火することが
あるので、使用後は必ず水に浸けて、コンビニなどのビニールに入れて空気と触れないようにしてから
処分してください。

以上ikpのメンテナンス方法でした。

でも、基本、何もやらなくても良いと思ってます。

「中古材料?安くできていいねぇ?」冗談じゃない!!

ikpの家具につかう木材は、現場で長年使い込まれた「杉の足場板」です。

「中古の材料で安く作れていいねぇ〜、儲かるでしょ?」とたまに言われますが、「中古=安くなる」と思っていたら大間違い(笑)

まず、材料だってちゃんと仕入れてきます。(笑)

現場で長年使い込まれたってことは、雨風さらされて、砂や土も付いてるし
現場で使ってた「クギ」や「タッカーの刃」も刺さってるし
表面はささくれている物もある。

だから、入ってきた材料は
1.高圧洗浄機でよごれを荒い落し
2.金属探知機でクギやタッカーの刃を探して取り除き
3.さらにワイヤーブラシで木目に詰まった細かな砂などを取り除く

さらに
4.ささくれを取り手触りを良くするためカンナで処理して
5.さらに手触り良くするベルトサンダーで仕上げの研磨
6.最後にオイル塗装でフィニッシュ。

展示会に遊びに来たカップルとかたまに、オトコの方が
「あー、これならオレでも作れそうじゃん。」とか言って、彼女の前でカッコつけて通る人いますが

「(やれるもんならやってみーーー!)」(心の叫び)

ですよ。(笑)

まぁ、ここには書けない企業秘密もたくさんあるので、あまり突っ込むと墓穴掘りますが。

ようは、新品の材料を使った方が手っ取り早いんです。安定してますから。

最初の頃、このクギに気がつかなくて、木工の機械に通した瞬間に

「バリバリバリバリッっ!!!」ってウン万する刃物が一瞬でトビマシタ。。。

苦労してここまで来たんです。。。。

がんばってるんです。。。

なぜそんな苦労してリスク背負ってまでやるのか。

それは、そうやって手を掛けて生まれてくる家具の表情には、新材からでは到底生み出せない「なにか」言葉で説明できないあたたかみがあるからです。

半分イカれてやらないと、すぐに気持ちが折れちゃう材料。

それがイカピーの家具となる材料。

中古=安くなるなんて、とんでも無いっす!

静岡家具メッセikp

6月展示会静岡家具メッセの展示。