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ある販売店様を通じて。

センターテーブルIKP

センターテーブル

去年末からある販売店を通じて新たにIKPを取り扱いしていただいてます。

その販売店さん、日本の小売店で一番検品(品質検査)が厳しい事で
メーカーの間では有名なお店です。

IKPというのは規格は統一できるけれど
細部に至っては一台一台が違った表情をする
いわば一品ものと言われてもおかしく無い家具です。

そのバラツキのある家具をこの検査が厳しい販売店さんから理解してもらえるのか
とても不安があったのですが、フタを明けてみたら
どうやら問題なく売っていただいてるようでホッとしています。

穴があいていたり、節があったり、時にはサビ跡やクギを抜いた箇所があり
毎回毎回製作する私たちも「どこで使われてたのだろう?」と思うような
材料の背景を勝手に想像する楽しさがあるこのIKPの足場板。

大きな販売店でも扱いいただけるようになった今の風潮、製作にまた一つ
弾みがつきそうです。

サビやペンキやキズ。それら全てがikpの表情です。

本来、木には節もあるし、キズもあるんだけど、化粧合板の普及で、いつしか家具に均一や対称性を求める時代になっちゃった。

けれど、ikpの家具はまったくその逆で、節・キズはもちろん、ペンキや職人さんがおそらくペンキの缶を乗せっぱなしにして忘れちゃったサビ跡もあって、それがまたイイ味になってる。

ikpの家具に触れた人のほとんどが微笑んでくれるのは、昔なつかしい、人の持つ記憶の何かに響くからなんじゃないかって。

「個人的には好きなんだけど。」ってみんな言いますから。

静岡家具メッセ出展テーブル

静岡家具メッセ出展テーブル