ikpの家具につかう木材は、現場で長年使い込まれた「杉の足場板」です。
「中古の材料で安く作れていいねぇ〜、儲かるでしょ?」とたまに言われますが、「中古=安くなる」と思っていたら大間違い(笑)
まず、材料だってちゃんと仕入れてきます。(笑)
現場で長年使い込まれたってことは、雨風さらされて、砂や土も付いてるし
現場で使ってた「クギ」や「タッカーの刃」も刺さってるし
表面はささくれている物もある。
だから、入ってきた材料は
1.高圧洗浄機でよごれを荒い落し
2.金属探知機でクギやタッカーの刃を探して取り除き
3.さらにワイヤーブラシで木目に詰まった細かな砂などを取り除く
さらに
4.ささくれを取り手触りを良くするためカンナで処理して
5.さらに手触り良くするベルトサンダーで仕上げの研磨
6.最後にオイル塗装でフィニッシュ。
展示会に遊びに来たカップルとかたまに、オトコの方が
「あー、これならオレでも作れそうじゃん。」とか言って、彼女の前でカッコつけて通る人いますが
「(やれるもんならやってみーーー!)」(心の叫び)
ですよ。(笑)
まぁ、ここには書けない企業秘密もたくさんあるので、あまり突っ込むと墓穴掘りますが。
ようは、新品の材料を使った方が手っ取り早いんです。安定してますから。
最初の頃、このクギに気がつかなくて、木工の機械に通した瞬間に
「バリバリバリバリッっ!!!」ってウン万する刃物が一瞬でトビマシタ。。。
苦労してここまで来たんです。。。。
がんばってるんです。。。
なぜそんな苦労してリスク背負ってまでやるのか。
それは、そうやって手を掛けて生まれてくる家具の表情には、新材からでは到底生み出せない「なにか」言葉で説明できないあたたかみがあるからです。
半分イカれてやらないと、すぐに気持ちが折れちゃう材料。
それがイカピーの家具となる材料。
中古=安くなるなんて、とんでも無いっす!